九死に一生を得た、“とある走り屋”の話
友人と東雲スーパーオートバックスで待ち合わせ合流。
その後、サイゼリヤで夕飯をもぐもぐしながら、久し振りの再会に話を弾ませた。
友人の買い換えた助手席に乗せてもらい、すぐさま首都高速環状線(通称:C1)に上がる。
・・・・・。これは速い・・・。低回転域での力強さが違う・・・。
俺の車の型よりも新しく、排気量も増えているため力強さが違うのだ。
それに、隙間を見れば、その友人はスピードを出すわけだ。
心の中で「助手席慣れてねぇーからこえぇーっての!」って思ったが、スピードメーターを見たらそれほどではない。
まぁ、そんなことを思いながら、まずは走り屋が多い○○PAに行き「時間が早いせいかあんまりいないなぁ~」などとぬかしながらブラブラ。
そして、友人が「車を運転してください」と言ってくれて、怖々しながらも乗車。
「素晴らしい車だねぇ~、これでほとんどノーマルなんだねぇ~」などと話ながら、ところどころ飛ばしながら環状線をグルグル回る。
「0時近くになってきたけど、他の走り屋に遭遇しないねぇ~」という事で、駐車場に戻り、車を変えて“とある走り屋”の車に変わって、運転スタート。
友人の車とは明らかに違い、轟音を撒き散らしながら環状線をぐるぐる。
「安定感が全然違う!路面に吸い付くように走ってますねぇ~」などと言われ嬉しかった。
ノーマルがもう一台買えるくらいは費やしているから、これでダメだったらへこみまくってしまうが・・・。
トンネルの中では完全に1台の音色で、周りを走る車の音は掻き消されていた。
海底トンネルを弾丸のように駆け抜け終わると、覆面パ○カーに捕まっている人を発見。
「やっぱりいるねぇ~、こりゃ気をつけないとねぇ~」と話していたら、曲がる場所を間違えて、次の出口である羽田空港まで行ってもうた。(;´▽`A“
そして、折り返して今度は2台で走るため駐車場に戻った。
友人先行で2台でC1に上がり、環状線を回り始める。
交通量も少なくなり、走りやすくなってきた。
ところどころスピードを上げる友人に「おっ!ついていける!俺の車はやっぱり速い」などと思いながら、霞ヶ関トンネルに入る。
そして、走り屋に遭遇。
仲間同士であるかのように全開で駆け抜けていく。
それはしばらく続き、体が一気にヒートアップし、抑えていた気持ちが溢れてきた・・・。
次に、道路脇に止めてから先行を入れ替わる。
アドレナリン全開で完全に熱くなっている状態。
ところどころで飛ばして突き放しては、後ろにいる友人を待つ形で環状線を周回。
平成23年 4月30日 午前2時半頃
2周目、今回だけでも何度通ったか分からない霞ヶ関トンネル。
常軌を逸したスピードで走り、大きな右コーナーを猛スピードで曲がり始める。
その瞬間!
マズイ!!!
車が壁に向かって外にふくらみ始める…..
オーバースピードだ!!
(曲がりながらアクセルを抜いてはいけないと分かりつつも、アクセルを抜いてしまう)
その瞬間、車は横に向き、横滑り状態に!
なんとか広いところへ向かせなければ!
少し抵抗したが、あまりにクイックな挙動で、もうどうにもならない角度になり、白煙を撒き散らしながら進行方向とは完全に逆を向いたまま為す術なく進み続ける。
そしてそのまま煙に包まれながら、反対を向きながら停止。
道路がちょうど広い場所であった事と、後続車がいなかった事が幸いし、どこにもぶつかることなく、命からがらエンジンを再始動して走り始めた。
さすがに控えめなスピードで走り。
途中で「このまま目的地に行ってもヤバイ可能性が高いからやめましょう」と提案あり。
確かに。。。と思った。
そのあとすぐに高速を降りて、まったりしてから帰路についた。
「本当に少し間違ったら死んでいたなぁ。。。九死に一生を得るとはまさにこの事かぁ。。。」としみじみ思った“とある走り屋”だった。